「広い家」より大事にしたこと【実体験】40坪→30坪に妥協して分かったこと

実体験の記録
当初希望していた大きな家の枠の中に、実際に建てる小さめの家が収まっている様子を表したイラスト

土地探しを始めた頃、延床面積は40坪くらいは欲しいと思っていた。子供部屋・書斎・広めのリビング。欲しい部屋を並べていくと、自然とその数字になった。

結局、うちが建てるのは30坪。当初の希望から10坪、面積にして約33平米小さくなった。予算の中で条件に合う土地が見つからなかったのが直接の理由だが、今の設計を見て「これでよかった」と思っている。なぜ広さを妥協して後悔していないのか、実体験と調べたデータをまじえて書く。

📋 この記事でわかること

  • うちが40坪の希望から30坪に妥協した経緯
  • 家づくりで重視した項目の優先順位(実際の調査データ)
  • 「広さ」と「駅からの距離」、世の中はどちらを優先しているか
  • 全国の注文住宅の平均延床面積は年々縮小しているという事実
  • 将来への備えと今の暮らし、両方を満たす広さの考え方

結論:広さより優先したものがあった

📊 うちの広さの経緯

項目 内容
当初の希望 40坪程度
実際の延床面積 30坪
妥協した理由 予算内で条件に合う土地が見つからなかったため
優先したもの 予算・エリア(都内か他県か、通勤距離)・街の雰囲気・駅からの距離
今の気持ち(設計完了時点) 将来への備えと今の暮らし、両方が満たせているので広くなくてよいと感じている

広さを削った分、何を優先したのか。実は世の中の調査でも、広さより優先されやすい項目がある。


家づくりで重視する項目、実は「広さ」は3番手

家づくりで最も重視した項目(単一回答)

予算

31.3%

広さ・間取り

19.5%

住宅性能

14.5%

出典:ボイスノート「注文住宅に関するアンケート」2021年4月調査(n=3,000)。バーの長さは項目間の相対比較用(最大値=予算31.3%を基準に換算)

この調査では「広さ・間取り」を最重視すると答えた人は19.5%。「予算」の31.3%に次ぐ2番目で、決して低い数字ではない。ただ、少なくとも「広さが最優先」という人ばかりではないことは、うちの判断とも一致する。


「広さ」と「駅からの距離」、うちは駅を優先した

天秤の片側にコインと地図ピン、もう片側に家が乗っており、コインと地図ピン側に傾いている、予算とエリアを優先したことを表すイラスト

「広さ」と「駅からの距離」はしばしばトレードオフになる。この点について、リクルート住まいカンパニーの調査に興味深いデータがある。

住まい探しで「広さ」と「駅からの距離」どちらを優先するか

広さ重視派

52%

駅距離重視派

30%

出典:リクルート住まいカンパニー「コロナ禍を受けた『住宅購入・建築検討者』調査」2020年5月(首都圏、n=569)。広さ重視派は前年比+10pt、駅距離重視派は-10pt

世の中的にはコロナ禍以降「広さ重視派」が「駅距離重視派」を上回っている。うちはこの流れとは逆で、広さより駅からの距離・エリアを優先した。共働きで通勤があること、街の雰囲気を含めて長く住む場所を選びたかったことが理由だ。世の中の傾向と違う判断でも、自分たちの暮らし方に合っていれば問題ない、というのが今のところの実感になっている。


将来への備えと、今の暮らし。両方を30坪に詰め込んだ

家の間取りシルエットが左右に分かれ、片側に将来の家族、もう片側に現在の在宅ワークと収納が描かれた、将来への備えと今の暮らしを両立させたことを表すイラスト

広さを削ると聞くと「我慢した」ように聞こえるかもしれないが、うちが30坪で考えたのは削ることではなく配分だった。

  • 将来への備え:今後子供ができても部屋数が足りなくならないよう、将来間仕切りできる部屋を確保した
  • 今の暮らし:夫婦ふたりとも在宅ワークをするため、それぞれの作業スペースを分けて確保した
  • 日用品のストック:まとめ買いする性格なので、パントリー・収納は面積以上に優先して確保した

40坪あれば、これらすべてに余裕を持たせられたのは間違いない。ただ、30坪という制約の中で「将来」と「今」のどちらも取りこぼさないように配分を考えたことで、結果的に無駄のない間取りになったとも感じている。


そもそも、注文住宅の平均延床面積は年々縮んでいる

全国の注文住宅 平均延床面積の推移

2020年度

124.4㎡

2023年度

119.5㎡

2024年度

118.5㎡

出典:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」各年度データより。うちの30坪(約99㎡)は全国平均より小さいが、2014年以降、平均自体も縮小傾向が続いている

うちの30坪(約99㎡)は、この全国平均(118〜119㎡台)と比べると確かに小さい。ただ「平均より小さい=失敗」ではないと今は思っている。平均自体がここ数年ずっと縮小方向にあるということは、多くの人が「広さより優先するもの」を選び始めているということでもある。


まとめ

  • うちは当初40坪希望だったが、予算内で条件に合う土地が見つからず30坪に妥協した
  • 調査データでも「広さ」を最優先する人は19.5%で、「予算」31.3%より少ない
  • 「広さ vs 駅からの距離」では世の中は広さ重視派が多い(52% vs 30%、2020年調査)が、うちはあえて駅・エリアを優先した
  • 30坪という制約の中で「将来への備え」と「今の暮らし」の両方を配分することを意識した
  • 全国の注文住宅の平均延床面積自体、ここ数年縮小傾向にある

広さは家づくりの満足度に直結しやすい項目だとは思う。ただ、うちの場合は「広さを取らなかったこと」よりも「暮らしに合わせて何を優先するか、家族で話し合ったこと」のほうが、結果的に納得できる家づくりにつながった。

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