
お風呂と洗面台は、注文住宅の中でも比較対象が多くて決めにくい設備だと思う。ハウスメーカー経由だと標準仕様がある程度決まっているが、うちは設計事務所経由なのでゼロから選ぶ必要があった。
結論から言うと、お風呂はタカラスタンダードのグランスパ、洗面台はアイカのスタイリッシュカウンターにした。この記事では主要メーカーを一通り比較した上で、なぜこの組み合わせに決めたのか、具体的な決め手まで書く。
📋 この記事でわかること
- お風呂主要4メーカー(TOTO・LIXIL・パナソニック・タカラスタンダード)の特徴比較
- タカラスタンダードのグランスパとプレデンシアの違い
- 浴槽の自動洗浄機能、対応メーカーと選び方
- システム洗面台と造作洗面台の違い、アイカとLIXILの比較
- 一面鏡・壁付け水栓・間口の広さなど、うちがこだわった理由
結論:採用した仕様一覧
| 箇所 | 採用仕様 |
|---|---|
| お風呂 | タカラスタンダード グランスパ/キープクリーンフロア/オートウォッシュ(自動洗浄) |
| 洗面台 | アイカ スタイリッシュカウンター/間口1680mm/一面鏡/壁付け水栓 |
| 見送ったもの | スロップシンク(パースで見栄えが悪く不採用) |
お風呂:主要4メーカーを徹底比較
特定のメーカーに偏らないよう、評価項目を5つ洗い出し、各社の公式サイト・複数の水回りリフォーム専門メディアの比較記事をもとに客観的に評価した。
| 評価項目 | TOTO | LIXIL | パナソニック | タカラスタンダード |
|---|---|---|---|---|
| 清掃性・お手入れのしやすさ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 保温性 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| デザイン性 | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| オプションの充実度 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 価格・コストパフォーマンス | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
★の評価は各社公式サイト・複数の水回りリフォーム専門メディアの比較記事の記載内容をもとに当サイトが独自に5段階評価したもの(特定メーカーを推す意図はなし)。実際の体感には個人差があります
こうして並べると、どのメーカーも「全部が5点満点」ではなく、それぞれ得意分野が違うことが分かる。保温性ならTOTO、デザイン性・オプションの充実度ならLIXIL、清掃性ならパナソニックも強い。タカラスタンダードは飛び抜けて1位の項目はないが、清掃性で最高評価、デザイン性・価格も高水準とバランスが良い。うちが最終的にタカラスタンダードを選んだ理由は、次の「床」と「自動洗浄」にある。
決め手は「キープクリーンフロア」の床

タカラスタンダードには「キープクリーンフロア」という磁器タイルの床がある。一般的なユニットバスの床は目地が細かく入っているものが多いが、キープクリーンフロアは目地が非常に大きく、タイルそのものが主張するデザインになっている。他のメーカーにはない見た目のかっこよさに惹かれた。
キープクリーンフロアは、タカラスタンダードの最上位グレード「プレデンシア」だけでなく、レラージュ・エメロード・グランスパでも選べる床材。プレデンシアは鋳物ホーロー浴槽を使った最高級シリーズ(0.75坪サイズで121万円台〜)だが、プレデンシアにしなくてもキープクリーンフロアの見た目は手に入るという点が、グランスパを選んだ最大の理由だった。
グランスパは2022年発売のモデルで、浴槽はアクリル人造大理石仕様とFRP仕様から選べる。予算と好みに合わせて調整できる分、プレデンシアより価格を抑えながらキープクリーンフロアの床を採用できるのが決め手になった。
もう一つの決め手:浴槽の自動洗浄(オートウォッシュ)
浴槽の自動洗浄は、うちがどうしても外せなかったオプションだ。調べてみると、対応しているメーカーは3社に絞られる。
| メーカー | 機能名 | 対応グレード |
|---|---|---|
| LIXIL | 自動お掃除機能 | 上位グレードのみ |
| パナソニック | おそうじ浴槽 | 対応モデルのみ |
| タカラスタンダード | オートウォッシュ | グランスパのみ |
TOTOは自動洗浄オプション自体が現行ラインナップにない(2026年時点、各社公式サイトより)
LIXILとパナソニックは最上位グレードを選ばないと自動洗浄がつけられず、その分価格が跳ね上がる。タカラスタンダードはグランスパというコスパの良いグレードで自動洗浄とキープクリーンフロアの両方が手に入ることが分かり、これが最終的な決め手になった。
🛁 キープクリーンフロアの質感、写真だけだと伝わりにくい
目地の大きさやタイルの存在感、オートウォッシュの使用感は、実際にショールームで見た方が判断しやすい。うちも最終決定前にショールームで実物を確認した。
洗面台:システム洗面台 vs 造作、アイカを選んだ理由
洗面台は大きく分けて、LIXIL・TOTO・パナソニックなどの「システム洗面台(既製品)」と、カウンター・ボウル・収納をパーツ単位で組み合わせる「造作(オーダー)洗面台」がある。こちらも評価項目を洗い出し、客観的に比較した。
| 評価項目 | システム洗面台(既製品) | アイカ スタイリッシュカウンター |
LIXIL カスタムバニティ |
|---|---|---|---|
| デザイン自由度 | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 収納力 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| 価格・コストパフォーマンス | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| 施工性・工期の読みやすさ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| お手入れのしやすさ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
★の評価はアイカ工業公式サイト・造作洗面台の比較記事複数の記載内容をもとに当サイトが独自に5段階評価したもの(特定メーカーを推す意図はなし)。実際の体感には個人差があります
客観的に見ると、収納力・価格・施工性はシステム洗面台(既製品)が優位で、造作は基本的にその分コストと工期がかかる。それでもうちが造作を選んだのは、デザイン自由度という1項目を最優先したからだ。中でもアイカのスタイリッシュカウンターは149柄という圧倒的なバリエーションがあり、設計士から提案されたときに一目で気に入った。LIXILのカスタムバニティも収納力の高さで検討したが、最終的にはデザインの決め手には及ばなかった。
洗面台のこだわり:一面鏡・壁付け水栓・広い間口

洗面台まわりでは、デザインを優先して機能面を一部あきらめた判断がいくつかある。
- 鏡は一面鏡:3面鏡は収納力が魅力だったが、見た目のすっきり感を優先して一面鏡にした
- 水栓は壁付け:カウンター上がすっきりするデザイン性を優先
- 間口は1680mm:共働きで朝の身支度時間が夫婦で重なることが多いため、2人同時に使えるよう広めに確保した
- 洗面脱衣室に窓を設置:自然光が入ることでメイクがしやすくなるという理由
3面鏡をやめた分の収納力低下は気になっていたが、埋め込み収納(MARGIN)を追加することでカバーした。化粧水・歯磨き粉など洗面まわりの細々したものはここに収納する予定だ。
見送ったもの:スロップシンク
当初はスペースに余裕があれば付けようと思っていたのがスロップシンク(掃除用の深いシンク)だった。ただ、設計士が用意してくれたパース(完成イメージ図)でスロップシンクがついている様子を見たとき、正直見栄えがかなり悪かった。機能面よりデザインの違和感が勝り、不採用にした。
パースで実際に見てみると、カタログや口コミだけでは分からなかった違和感に気づくことがある。設備選びで迷っている場合は、パース確認のタイミングで最終判断するのも一つの方法だと感じた。
まとめ
- お風呂は「キープクリーンフロア」の床とオートウォッシュが決め手でタカラスタンダードのグランスパを採用
- プレデンシアにしなくてもキープクリーンフロアは選べる。コスパを取るならグランスパで十分
- 浴槽の自動洗浄はLIXIL・パナソニック・タカラスタンダードの3社のみ対応。グレードによって価格が大きく変わる
- 洗面台はデザイン自由度でアイカのスタイリッシュカウンターを選択
- 一面鏡・壁付け水栓・広い間口(1680mm)など、デザインと暮らしやすさのバランスで決めた
- スロップシンクはパースで見た目を確認して不採用に
お風呂も洗面台も、カタログスペックだけで決めると失敗しやすい設備だと感じた。ショールームで実物を見る、パースで完成イメージを確認する、という工程を経たことで、今のところ納得のいく選択ができたと思っている。
💡 水回り設備の比較、プロに整理してもらおう
注文住宅30年以上のベテランが、設備選びの希望や予算配分を一緒に整理してくれる。FPによるライフプラン作成も無料。


コメント