こんな疑問を持っていませんか?
- 在宅勤務が多いけど、注文住宅に書斎は必要?
- 書斎って何畳あれば十分?1階と2階どっちがいい?
- 開放感と集中できる環境、両立できるの?
この記事では、週4〜5日在宅勤務をしながら注文住宅を設計中の私(いえまる)が、書斎確保にこだわった理由と、設計事務所と一緒に作り上げた「こもれる空間」のリアルをお伝えします。
結論から言うと、在宅勤務者にとって書斎は「あったら便利」ではなく「ないと詰む」設備です。そして私の書斎には、壁をあえてR型(曲線)にするというこだわりを盛り込みました。
リビングで仕事をしていた頃の限界
賃貸に住んでいた頃、仕事スペースはリビングの一角でした。最初は「広いテーブルがあれば十分」と思っていましたが、在宅勤務が増えるにつれて限界を感じるようになりました。
- 生活音が気になる:冷蔵庫の音、妻の生活音、宅配便の呼び鈴。集中が途切れるタイミングが多い
- 仕事と生活の切り替えができない:ソファが目に入ると休憩したくなる。「仕事モード」に入りにくい
- ビデオ会議の背景が気になる:生活感のある部屋をバーチャル背景で隠すのが手間
「注文住宅を建てるなら絶対に書斎を確保する」という気持ちは、この賃貸生活の経験から来ています。
夫婦そろって「書斎必須」で即合意した理由
私たちは夫婦ともに在宅勤務が多く、間取りを検討し始めた当初から「1階は大きなLDK+書斎」という構成で意見が一致していました。珍しいケースかもしれませんが、どちらも自宅での仕事の大変さを知っているからこそ、書斎の優先度については迷いがありませんでした。
ただ、「書斎は必要」という合意がある一方で、最初から「個室にすべきか、LDKの一角でいいか」という議論はありました。結論として個室の書斎にしたのは次の理由からです。
- 打ち合わせの声が漏れる問題:オープンなワークスペースだと、ビデオ会議の音が家中に響く。相手に生活音が入ることへの気まずさもある
- 生活音が集中を妨げる問題:相手の仕事の音、家事の音が気になって集中できない。お互いにストレスになる
とはいえ、「部屋に閉じこもって完全に孤立したい」わけでもありませんでした。私たちが求めたのは、「扉一枚で仕切れるけど、開ければ家族の気配が感じられる書斎」です。1階のLDKの一角に書斎を置いたのはこのためで、必要なときは扉を開けてLDKとつながれる設計にしました。
なぜ1階にしたのか
書斎を1階にこだわった理由は3つです。
① 家族の気配を感じながら仕事したかった
在宅勤務の長い一日、2階の個室に閉じこもってしまうと「家にいるのに一人」という感覚になります。LDKの隣に書斎があれば、扉を閉めて集中しながらも、ふとした瞬間に家族の声や気配を感じることができます。「同じ空間にいる感じ」を保ちながら仕事できるのが、1階書斎の一番の理由でした。
② 仕事と生活の動線が近い方がいい
2階に書斎を作ると、キッチンでコーヒーを入れて2階に運ぶ、宅配便が来たら2階から1階に降りる、という動線が毎日発生します。在宅勤務は「ちょっとした移動」が積み重なると集中力を削ぎます。1階の方が生活の拠点(LDK・玄関)に近く、無駄な動線が減ります。
③ 将来的な使い方の柔軟性
子どもが生まれたとき、2階の部屋は子ども部屋になる可能性が高い。1階の書斎であれば、将来的に用途を変えやすいという判断もありました。
R型(曲線)の壁にした理由
私の書斎のいちばんのこだわりが、壁の一部をR型(曲線)にしてもらったことです。
発端は「書斎にこもる時間が長くなるからこそ、楽しい空間にしたい」という気持ちでした。仕事の空間だからと機能だけ追求してしまうと、気づけば殺風景な四角い部屋になりがちです。「LDKの中に、ちょっとかわいい空間があったら毎日気分が上がる」という話を夫婦でして、遊び心のある設計を取り入れることにしました。
そこで設計士さんに「こもれる感じで、でも可愛くしたい」と伝えたところ、「それなら入り口の壁をRにしましょう」と提案してもらいました。直線だけで構成すると四角い箱になってしまうところ、緩やかなカーブを入れることで、LDKの中にぽっかりと別の世界が生まれるようなイメージになります。
実際に3Dパースで確認してみると、カーブが空間を包み込むような感覚を生み出してくれることがわかりました。洞窟の入り口のようなイメージ、とでも言えばいいでしょうか。「こもり感」と「かわいさ」が同時に出る設計です。
「R型の壁は施工コストが直線より少し上がりますが、空間の印象は大きく変わります。書斎や玄関など、『ここだけ特別感を出したい』という場所に使うと効果的です」
— 担当設計士より
追加コストは数万円程度でした。30年使う空間に数万円は安いと判断し、即決しました。
R壁の仕上げ:クロスにするか塗装にするか(検討中)
R壁の仕上げ材については、現在も検討中です。
- クロス(壁紙):コストが抑えられ、柄や色の選択肢が豊富。ただしRの曲面部分に貼ると継ぎ目が出やすい
- 塗装:継ぎ目なくなめらかに仕上がり、R壁との相性が良い。コストはクロスより高め。好みの色に調合できる
曲面の美しさを活かすなら塗装に軍配が上がりますが、コストとも相談中です。決まったらまた記事にします。
ドアはLIXILのラフィスを採用:中と外がつながる空間に
書斎の扉には、LIXILの「ラフィス(Raffis)」を採用しました。ラフィスはガラスを使ったデザイン性の高い室内ドアシリーズで、採光パネルが入っているため、扉を閉めていても光が抜け、書斎の内と外がゆるやかにつながる感覚があります。

ラフィスを選んだ理由は、書斎のコンセプトに合っていたからです。「扉を閉めても孤立した感じにしたくない」「光が通ることでLDKとのつながりを残したい」という要望に、ガラス採光パネル付きのラフィスがぴったりでした。
R壁の丸みのある開口部にラフィスのスリムなフレームが合わさることで、「かわいくて、でもスタイリッシュ」という書斎のトーンが出せると思っています。
🔗 LIXIL ラフィスの詳細・バリエーションはこちら:LIXIL ラフィス 公式ページ
書斎はサービスルームではなく「部屋」として設計した
設計段階で意識したのが、書斎をサービスルーム(納戸)扱いにしないことです。
建築基準法上、採光(窓の面積が床面積の1/7以上)と換気(開口面積が床面積の1/20以上)の条件を満たさない部屋は「居室」として扱えず、サービスルームや納戸となります。間取り図では「S」と表記されることが多い部屋です。
書斎をサービスルームにしてしまうと、間取り図上は「部屋数」にカウントされません。将来売却を検討したとき、「3LDK+書斎」と「2LDK+S」では資産価値の評価が変わる可能性があります。
そのため、採光と換気の条件を満たす窓を書斎にしっかり設けて、居室として扱えるように設計しました。書斎を作る際は「サービスルームになっていないか」を設計士に確認しておくことをおすすめします。
書斎の設備で決めたこと
コンセントは「何をどこに置くか」から逆算して決めた
書斎のコンセント計画は、「とりあえず多めに」ではなく、使う機器を全部書き出して、それぞれの置き場所を決めてから、必要な位置と口数を逆算するという手順で進めました。
私たちの書斎で電源が必要なものをリストアップすると、こうなりました。
| 機器 | 台数 |
|---|---|
| モニター | 2台 |
| デスクトップPC | 1台 |
| ノートPC | 1〜2台 |
| タブレット | 1台 |
| スマートフォン | 2台 |
| スマートウォッチ(充電器) | 1台 |
| スピーカー | 1台 |
これらをデスクのどこに置くかを決めた上で、コンセントの位置と口数を設計士に指定しました。「多めに」で考えると配置が雑になりますが、機器の置き場所から逆算することで、ちょうど手の届く位置に必要な口数を設置できます。延長コードやタコ足配線をできるだけ使わずに済む書斎を目指しました。
コンセント計画全般については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
→ 注文住宅のコンセント計画で後悔しないために
LAN配線を有線で引く
在宅勤務でビデオ会議が多い場合、Wi-Fiより有線LAN接続の方が安定します。設計段階でLAN配線を壁内に通しておけば、見た目もすっきりします。Wi-Fiルーターの場所も含めて設計士に相談することをおすすめします。
照明は調光対応に
集中したい昼と、夕方以降に目を休めながら作業する時間帯では、最適な明るさが異なります。調光対応のシーリングライトかダウンライトにしておくと、場面に合わせて光の量を変えられます。
防音はどうするか(検討中)
正直なところ、防音については完全には解決していません。1階の書斎は子どもが将来生まれたときの生活音が気になる可能性があります。
現時点で検討しているのは以下の2点です。
- ドアをしっかり閉められる引き戸にする(開放感も保てる)
- 壁に吸音素材を使う(コストと相談中)
引渡し後に実際どうだったかは、また記事にする予定です。
まとめ:在宅勤務者こそ書斎に投資すべき理由
| ポイント | 私の選択 |
|---|---|
| 場所 | 1階(生活動線と近い) |
| R壁 | 入り口をR型(曲線)にしてこもり感+かわいさを演出 |
| R壁の仕上げ | クロスか塗装か検討中 |
| ドア | LIXILラフィス(ガラスパネルで中と外をつなぐ) |
| 居室区分 | サービスルームではなく居室として設計(採光・換気を確保) |
| コンセント | デスク周りに多めに設置(後悔ゼロを目指す) |
| 通信 | 有線LAN配線を壁内に通す |
| 照明 | 調光対応で時間帯に合わせて調整 |
| 防音 | 検討中(引渡し後にレポート予定) |
在宅勤務の時間が長い人ほど、書斎への投資対効果は高いです。毎日8時間過ごす空間のクオリティは、生産性だけでなくメンタルにも直結します。
注文住宅を建てるなら、「とりあえずリビングで仕事できればいい」という妥協はしないことを強くおすすめします。

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