住宅ローンは変動・固定・ミックスどれが正解?【2026年最新版】金利上昇局面での選び方を実体験つきで比較

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日銀が政策金利を1.0%まで引き上げ、変動・固定とも金利が上がり続けている。「今から住宅ローンを組むなら、結局どのタイプがいいのか」。私は静岡銀行の「固定・変動ミックス型」を選んだが、正直に言うと他行と比較したわけではない。今回改めてメガバンク・地銀・ネット銀行11行を調べ直したら、同じ「ミックス」という言葉でも仕組みがまるで違うことがわかった。基本の3タイプの違いから、銀行ごとの取り扱い、金利上昇局面での選び方まで整理する。

住宅ローンの契約書類と電卓、金利上昇グラフを表示したスマートフォン

結論:金利タイプは3つ+その組み合わせしかない

先に結論を書く。住宅ローンの金利タイプは、大きく分けて3つしかない。「変動金利型」「固定金利期間選択型」「全期間固定金利型」。世の中に出回っている「ミックス型」「フラット35」「〇〇プラン」といった商品名は、すべてこの3つの組み合わせか呼び方の違いにすぎない。

タイプ 2026年9月の目安金利 向いている人
変動金利型 年1.0〜1.3%(地銀平均1.227%) 収入が安定していて、多少の返済増を吸収できる人
固定期間選択型 年1.2〜2.0%(10年固定) 当面の資金計画を固めたいが、超長期の高い固定金利までは払いたくない人
全期間固定金利型 年3.4〜3.5%(フラット35) 完済まで返済額を1円も動かしたくない人

問題は、この3つのどれか1つに決めきれない人のほうが多いということだ。実際、私もそうだった。だからこそ「ミックス型」という選択肢が出てくる。ただしこのミックス型、銀行によって中身が全然違う。ここを理解しないまま「うちはミックスにしました」と言っても、実は隣の家とは別物の商品だったりする。

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「ミックス型」は実は2種類ある

今回いちばん驚いたのがここだ。「ミックス型」を名乗る住宅ローンには、まったく違う2つの方式が混在している。

タイプA:金額分割型

借入時に「変動60%・固定40%」のように金額そのものを分けて、それぞれ別の金利タイプで返済していく方式。三井住友銀行の「ミックスプラン」(10万円単位)、千葉銀行の「ミックスタイプ借入れ」(2本の借入に分割)、auじぶん銀行・住信SBIネット銀行(現ドコモSMTBネット銀行)などが採用している。多くは2契約になり、抵当権設定などの諸費用がその分増える。

タイプB:金利タイプ切替型

借入金額は分けず、返済の途中で金利情勢に応じてローン全体の金利タイプを変動⇔固定で丸ごと切り替えられる方式。静岡銀行の「固定・変動ミックス型」(我が家はこちら)、auじぶん銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行の一部機能などが該当する。切替には数千円程度の手数料がかかることが多い。

私が組んだ静岡銀行のローンは「固定・変動ミックス型(変動金利スタート)」。低い変動金利で借り始めて、金利上昇が進んだら固定に切り替えられる余地を残しておく、というのが選んだ理由だった。金額を分けているわけではない。実はこの記事を書くまで「じゃあ自分のローンは変動と固定、両方の性質を持つ特殊なタイプなのか」と勘違いしていた部分があったのだが、正しくは「1本のローンの金利タイプを、状況に応じて丸ごと着せ替えられる」というだけの話だった。

「変動金利型から固定金利選択型へ、またはその逆へ切り替えることが可能」なプランを持つ銀行は複数ある。ただし固定金利選択型を選んでいる間は原則変更できず、適用期間が終了すると自動的に変動金利へ移行する銀行もあるなど、細かい条件は行ごとに異なる。
住宅ローンの金利一覧|みずほ銀行

割合を示す付箋が貼られた通帳と、切替を示す矢印メモが添えられた通帳

メガバンク・地銀・ネット銀行、実際どこが何を扱っているか

せっかくなので、代表的な11行の取り扱いを調べた。「◯」は商品ページ等で確認できたもの、「△」は機能はあるが商品名や詳細記載が薄いもの、「✕」は取り扱いなしを指す。金利・商品仕様は変更されるので、申込前に必ず各行公式サイトで最新情報を確認してほしい。

メガバンク

銀行 変動 固定期間選択 全期間固定 ミックス ミックスの方式
三菱UFJ銀行 ○(3/10/20年) 「ミックス借入」。金利タイプ・返済方法・借入額まで自由に組合せられる金額分割型
三井住友銀行 「ミックスプラン」。10万円単位の金額分割型
みずほ銀行 ○(2〜20年) ○(11〜35年) 分割型の商品名はなし。「全期間重視プラン」内で変動⇔固定を変更できる切替型に近い機能のみ

主要地銀

銀行 変動 固定期間選択 全期間固定 ミックス ミックスの方式
静岡銀行(我が家) ○(10年) ○(35年) 「固定・変動ミックス型」。金額は分けず全体を切替える切替型(変更手数料5,500円)
横浜銀行 ○(3/5/10年) ○(15/20/35年) 組合せ自体は可能。超長期固定(20年・35年)の選択肢が豊富
千葉銀行 「ミックスタイプ借入れ」。2本の借入に分ける金額分割型

主要ネット銀行

銀行 変動 固定期間選択 全期間固定 ミックス ミックスの方式
auじぶん銀行 ○(2〜35年) ✕(フラット35提携) 50:50・70:30など割合自由の金額分割型(2契約)。変動同士・固定同士の組合せも可
住信SBIネット銀行(現ドコモSMTBネット銀行) ○(10/35年等) ✕(フラット35提携) 「ミックス・ローン」。10万円単位の金額分割型だが2契約扱いになり諸費用が増える
ソニー銀行 ○+フラット35提携 「部分固定金利特約」。契約は1本のまま一部だけ固定にできる、分割型と切替型の中間的な方式
PayPay銀行 ✕(フラット35提携) 変動⇔固定の切替には対応。ミックス(併用)の扱いは公式サイト上の記載が薄く要問合せ
楽天銀行 ○(フラット35のみ) 自前の変動・固定商品を持たず、フラット35専業というネット銀行の中でも珍しいポジション

こうして並べると、ネット銀行は「金額分割型」中心、静岡銀行のような地銀は「切替型」を持つところがある、という傾向が見える。楽天銀行がフラット35専業というのは調べるまで知らなかった。

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2026年9月、金利は実際どうなっているか

「低金利競争」のフェーズはもう終わっている。2026年に入って日銀が政策金利を1.0%まで引き上げ、メガバンク各行も変動金利を+0.25%引き上げた。10年固定も銀行によって+0.04〜0.16%上昇している。

3月の住宅ローン金利改定で、三菱UFJ銀行と三井住友銀行が変動金利を引き上げた。固定型は平均3%に達している。
3月住宅ローン、三菱UFJ銀行と三井住友銀行が変動金利上げ|日本経済新聞

変動金利とフラット35の金利差は、モゲチェックの集計開始以降で最大水準(2.23%)まで開いている。表面上の金利だけを見て「安いから変動」と決めるのは、このタイミングではやや危うい。

金利上昇局面では、目先の金利差だけで選ぶのではなく、将来の金利上昇にどこまで家計が耐えられるかという「リスク許容度」を基準に選ぶべきだ。
「固定金利にすればよかった」と後悔する前に|モゲチェック

金融ニュースサイトを表示したノートPCと、金利上昇の矢印を書いたメモ用紙

判断フレーム:収入の安定性 × リスク許容度

じゃあ結局どう選べばいいのか。銀行や条件でなく、自分の「収入の安定性」と「リスク許容度」の2軸で考えると整理しやすい。

リスク許容度:高い リスク許容度:低い
収入が安定 変動金利型。低金利のメリットを最大化できる。多少の上昇は家計で吸収できる 固定期間選択型 or 切替型ミックス。安さと安心のバランスを取りたい層
収入が不安定 切替型ミックス。低金利で始めつつ、状況次第で固定に逃げられる余地を残す 全期間固定金利型。返済額を完全に固定し、収入変動のリスクを切り離す

私は会社員で収入は比較的安定しているが、金利上昇局面に入ったタイミングで借りるという点にリスクを感じていた。だから「収入安定×リスク許容度低め」のマスにいたことになる。結果として選んだのが静岡銀行の切替型ミックスだった。今思えば、この2軸で整理してから選べばもっと納得感があっただろうと思う。当時は担当者との相性と紹介の流れで決めた部分が大きかった。

窓辺で住宅ローンの契約書類にサインしようとしている手元

我が家の場合

借入先:静岡銀行
商品:固定・変動ミックス型(変動金利スタート)
他行比較:していない

「目先の返済額を抑えつつ、金利上昇が進んだら固定に逃げられる余地を残したい」という理由で、変動金利からスタートし、状況に応じて固定に切り替えられるプランを選んだ。複数行を比較したわけではなく、同種の商品が他行にもあることは、今回改めて調べて初めて知った。auじぶん銀行にも似た仕組みがある。もし当時この記事レベルの比較をしていたら、金利や手数料の面でもっと良い条件の銀行があったかもしれない。

まとめ

  • 金利タイプの基本は3つ(変動・固定期間選択・全期間固定)。ミックス型はこの組み合わせで、4つ目の独立したタイプではない
  • 「ミックス型」には金額分割型(複数契約に分ける)と切替型(1本のローンのまま変更する)の2種類があり、銀行によって別物
  • 2026年9月は変動・固定とも上昇局面。変動とフラット35の金利差は過去最大水準に開いている
  • 選び方の軸は「収入の安定性」と「リスク許容度」。表面金利の安さだけで即断しないほうがいい
  • 私は静岡銀行の切替型ミックスを選んだが、他行と比較していないことは正直な反省点として残っている

注文住宅ならではのローンの組み方(土地・建物の分割融資)については こちらの記事 に詳しく書いている。住宅ローン控除でどれくらい戻ってくるかは この記事 で実額を計算した。あわせて読んでもらえると、住宅ローン周りの全体像がつかみやすいはずだ。

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