注文住宅のクロス選び【実体験】メーカー比較と、選択肢が多すぎて詰んだ末に決めた「絞り込みルール」

インテリア
テーブルの上に広げられた複数のクロス(壁紙)サンプル帳と、切り取られた色見本のカードが並んでいる写真風のインテリア画像

注文住宅の打ち合わせで「地味に一番時間を溶かした」項目を挙げるなら、うちの場合はクロス(壁紙)選びだった。設備や間取りのように事前にリサーチしていた分野ではなく、正直ノーマークだったところに、数百種類のサンプルを渡されて「好きなの選んでください」と言われ、完全に手が止まった。

この記事では、まずクロス選びの基本(主要メーカーの特徴・一般的な選び方のセオリー)を整理したうえで、うちが実際にどう選択肢を絞り、どこにアクセントクロスを入れたかを実体験としてまとめる。

📋 この記事でわかること

  • クロスの主要メーカー4社(サンゲツ・リリカラ・シンコール・ルノン)の違い
  • クロス選びの一般的なセオリー(色の拾い方・アクセントの入れ方)
  • うちが「テイストを起点に絞る」というルールにたどり着いた経緯
  • アクセントクロスを入れた場所(寝室・1F/2Fトイレ)と選んだ理由
  • 費用感(標準内で無料になる範囲、グレードアップした箇所)

クロス選びで、みんな何を基準にしているのか

自分で選ぶ前に、まず「他の施主はどう選んでいるのか」「メーカーごとに何が違うのか」を調べてみた。知らずに選ぶと、サンプル帳の量に圧倒されるだけで終わってしまう。

主要メーカー4社の違い

メーカー 特徴
サンゲツ 業界最大手でラインナップ数が圧倒的。定番色から個性的な柄まで揃い、ハウスメーカー・工務店の標準採用率も高い
リリカラ デザイン性の高さに定評があり、個性的な柄が多い。アクセントクロスとして選ばれやすい
シンコール 商業施設向けのアート性の高い壁紙も扱い、独自パターンが豊富
ルノン 自然素材・健康配慮の製品が多く、素材の温かみが特徴

うちの工務店の標準はサンゲツだった。ハウスメーカー・工務店によって標準採用メーカーが決まっていることが多いので、まず「標準がどこか」を確認し、そこから他メーカーへ変更する場合の追加費用を聞いておくと話が早い。

一般的な選び方のセオリー

よく紹介されているセオリーは、床・建具・家具などすでに決まっている色から一色拾い、その濃淡でクロスを選ぶという方法。全く新しい色を持ち込むと空間がちぐはぐになりやすいが、既存の色の濃淡で選べば統一感が出しやすい。人気の切り口としては、リビングはレンガ調・木目調でナチュラルに寄せる、ネイビーやダークグリーンで一部屋だけ高級感を出す、といったパターンが多く紹介されていた。

理屈としては理解できたが、実際にこれをやろうとすると「うちの家具の色から拾うとしたら何色?」の時点で止まってしまった。うちはまだ家具を全部決めていない段階でクロスを先に選ぶ必要があり、このセオリーだけでは決めきれなかった。


うちが詰んだ理由と、「テイストで絞る」というルール

ミッドセンチュリーモダン風のグレージュの壁と木目家具が置かれたリビングの写真風インテリア画像

サンゲツだけでも数百種類のサンプルがあり、「床・建具から拾う」と言われても家具が未定なので拾いようがない。何を基準にすればいいか分からず、完全に手が止まった。

そこで発想を変えた。家具も含めて、家全体を「ミッドセンチュリーモダン」というテイストに寄せたいという軸があったので、色そのものではなく「そのテイストに合う色域か」でまず選択肢を絞ることにした。木目家具・レザー・真鍮金物などミッドセンチュリーモダンで使われやすい素材と相性がいい色域(グレージュ・アースカラー系)に絞った時点で、数百種類あったサンプルが現実的な数まで減った。

「床・家具から色を拾う」王道セオリーは、家具が先に決まっている人には強力だが、うちのように家具とクロスを並行して決めている場合はうまく機能しない。その場合は色そのものより先に、部屋全体で目指すテイスト(世界観)を決めて、そのテイストに合う色域から絞る方が現実的だった。

部屋の性格で、色の強弱を変えるルール

テイストで色域を絞った後、もう一つ自分たちでルールを作った。家具や小物の色数が多くなる部屋は壁を落ち着いた色(グレージュ)にし、家具が少なくシンプルになりやすい部屋はあえて壁で個性を出す、という分け方だ。

リビングのように家具・カーテン・ラグなど色数が増えやすい部屋で壁まで主張が強いと、空間がうるさくなってバランスを崩しやすい。逆にトイレのように家具がほぼない部屋は、壁で個性を出しても情報量が増えすぎず、むしろ印象に残りやすい。冒頭で紹介した「アクセントクロスが悪目立ちする」という失敗例の多くは、家具の色数が多い部屋に柄物を持ち込んでしまうケースだったので、このルールで回避できると考えた。


アクセントクロスを入れた場所

寝室のベッドヘッド側の壁に色柄の入ったアクセントクロスが貼られている写真風のインテリア画像

上記のルールに沿って、アクセントクロスを入れたのは寝室、1F・2Fトイレの3箇所。いずれも家具の色数が少なく、壁で個性を出しても浮きにくい場所だ。リビング・ダイニングなど家具が多く集まる部屋は、あえて基調のグレージュで統一し、主張は最小限にした。


費用感:標準内の無料範囲と、グレードアップした場所

項目 内容
標準の範囲 うちの工務店は「1部屋につき1面まで」アクセントクロスが標準内で無料。追加費用なしで寝室・トイレ2箇所に導入できた
グレードアップした箇所 キッチンの下り天井のみ、標準グレードを超えるクロスにグレードアップ(追加費用あり)

「1部屋1面まで無料」という標準ルールがあることは、打ち合わせで聞くまで知らなかった。標準内でどこまで無料でできるかは工務店・ハウスメーカーによって差が大きいところなので、早い段階で確認しておくと予算の見通しが立てやすい。


まとめ

  • クロスの主要メーカーはサンゲツ・リリカラ・シンコール・ルノンの4社。工務店の標準メーカーをまず確認するのが第一歩
  • 一般的な選び方は「床・家具から色を拾う」だが、家具が未定の段階では機能しにくい
  • うちは「テイスト(ミッドセンチュリーモダン)に合う色域から絞る」という発想に切り替えて選択肢を絞った
  • 家具の色数が多い部屋は壁を控えめに、少ない部屋は壁で個性を出す、というルールで悪目立ちを回避した
  • アクセントクロスは寝室・1F/2Fトイレの3箇所。工務店標準で1部屋1面まで無料、グレードアップしたのはキッチン下り天井のみ

まだ家が完成していないので、実際の仕上がりを見た感想はまた追って書きたい。ただ、選択肢の多さに詰んだときは「色そのもの」ではなく「テイスト」を軸に絞るという考え方は、同じように悩んでいる人の参考になればと思う。

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